舞鶴在宅介護者の会便り
No. 28
コ ス モ ス
発行2005/9

◆和(なごやか)と和(プラス=ふやす)と輪(車の輪=アクテイブに動く) 
                           副会長  松岡 幸代

 “ 実るほど頭を垂れる稲穂かな ”  年ごとにヒートアップする夏の暑さもやや落ち着き、秋の足音がすぐそこまで聞こえてくる頃となりました。

  会員の皆様には平素より在宅介護者の会の発展にご協力を頂き誠に有難うございます。皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか? 日々在宅で介護をされておられる皆様、お疲れはでておりませんか。お伺い申し上げます。

 猛暑の峠は越えましたがそんな折、頑張ってきた夏の疲れは出やすいものです。介護は百人百色、長期戦です。ご自分の体と対話しながら気負わずに、グチもこぼしながら、同じ体験を持つ者同志、和(なごやか)にいきたいものです。そして地域に目を向けて介護でお困りの方の話を聞き、在宅介護者の会員の和(プラス=ふやす)を進めましょう。

 苦しみや悩みを理解してもらえる仲間を増やすことで、多くの知恵と大きなパワーが生まれます。一人より二人三人10人より100人の知恵は何にも勝ります。個々一人ひとりがそのパワーと知恵をいただけるって素敵なことではないでしょうか。会員ができる限り こんな動き、輪(アクテイ   ブに動く)ができるといいですね。これには皆様一人ひとりの双肩にかかっています。会員の皆様と一緒に在宅介護者の会の中身を充実させ、みんなでこの会をより育てていきましょう。

 今年は「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年」の構想が厚生労働省から出され2005年4月よりスタートしています。初年度は「認知症を知る1年キャンペン」で「認知症サポーター100万人キャラバン」を目標に「認知症でもだいじょうぶ」町づくりを、サポーターによって支えてもらう仕組みのようです。受講しキャラバンメイトの資格を有すると、オレンジ色のリングをつけて認知症の方をサポートする地域で活動できます。既に大勢の方がアクテイブに動いておられると聞いています。

 このように認知症の人の権利を守り尊厳を支える取り込みも推進されています。支え合い誰もが地域の中で生きることが本来の生き方です。

 認知症の介護は家族のみでは本当に大変です。強力な地域のバックアップがあることは とても嬉しい限りです。みんな共に助け合って生きたいものです。どうかよろしくお願い致します。


◆久し振りのお裁縫   森川 秀子

 改良のパジャマや拘縮予防のグッズを会員数人が集まって作っております。皆んな介護にあけくれ、布を裁って縫ったり、ミシンを走らせることから縁遠くなっています。どうして縫うの?これどうするの?とかあれや、これやと夫々の知恵を出し合い今の形になりました。実際に使ってもらい感想や使い勝手を聞きました。
 まだまだ完全な物ではありませんが、一緒にお茶・お昼をしながら賑やかにおしゃべりをして楽しんで作っております。お世話していて、これらのパジャマ・グッズがあればなあと思われる方、またお手空きの方、気晴らしに一度お出掛けになりませんか?

場 所 : 森川宅
日 時 : 木曜日 午前 10 時〜午後 3 時まで
•  都合により休む日もあります。初めて来てくださる方は必ず電話を下さい


◆パジャマ・グッズに名前がつきました!!

  改良パジャマ ‥‥‥‥‥‥‥‥『 らくらくパジャマ 』
  手指拘縮予防のグッズ ‥‥‥‥『 にぎりっこ 』

  『らくらくパジャマ』を着せて  M村 M和子

 私の母は四肢麻痺があり、去年はもう少し動いていた腕も、今は筋肉が衰え、関節も硬くなって動かなくなってしまいました。そのためパジャマの着替えを私一人でするのは大変苦労します。それだけでなく本人には痛みが伴い辛そうな表情をします。主人が居て手伝ってくれると助かるのですが何時も居るとは限りません。この度、介護者の会の人達によって母が着ているパジャマを改良してもらいました。

硬縮した腕にパジャマの袖を入れる時、あんなに苦労したのに母の表情が変ることなく、着替えがこんなにも楽に、早く出来て夢のようです。話すことの出来ない母ですが、穏やかな顔は着ごこち満点と言っている様です。上着だけでなく下の方も改良してもらいました。オムツ交換がとても楽に、早く出来ます。

麻痺や硬縮のある方を介護している皆さん、是非改良パジャマを着せて上げてください。介護をうけている人も着替えが楽で早く済み、介護者も楽になりますよ。

 


指曲がり防止グッズ「にぎりっこ」に感謝   T内 H子

 主人は左半身麻痺のため、手足の関節や筋肉が固くなって曲がってしまい、自分の力ではどうすることも出来ません。特に手の指は生まれたての赤ちゃんのようにしっかりと握っているので、手の平は汗と体から出る不純物がたまり悪臭が出て、手に平の皮膚も薄くなって来ています。そんな状態の時にこのグッズを頂き主人の左手にはめてみました。すると手の平は乾燥し指も伸びるようになりました。私自身も色とりどりの「にぎりっこ」を眺めて、今日はどれにしょうかな‥‥とささやかな楽しみをもって、主人の指にはめています。主人が自分の力で指を自由に動かせるようになる日を願いつつーー

 

*介護者も心が和む可愛いグッズです。何度も何度も試作を繰り返した、愛情あふれる商品です。使ってみたいな・・と思ったら、森川さんに電話しましょう!!

 らくらくパジャマも試作を繰り返している真っ最中です。被介護者のパジャマを持参していただければ、相談しながら改良します。(ファスナー等実費負担)

*** 本当に素敵な活動だと思いませんか!! ****


◆共同購入品“オムツ”のお知らせ

      超安価   オムツ/尿とりパット

  ホームページでは。単価等の記載は控えさせて頂きました。

注文は、地域の世話役さんにして下さい。
オムツについては仕入価格そのもので販売しています。
ガソリン高騰の折ではありますが、数人の世話役がボランティアで配達していることを、ご理解いただきなるべくまとめ買いをお願いいたします。


◆排泄用具の情報館 「むつき庵」(京都市)を訪ねて   森川 秀子

 「むつき庵」は普通の民家のたたずまいでした。しかし玄関でスリッパに履き替えて部屋の中に入ったら壁一面にオムツ、おむつ、テープ・パンツタイプ、パット夫々100種類以上が棚にオンパレードの展示、こんなに多くのオムツの需要があるんだなあと改めて感心しました。家具調ポータブルトイレが椅子代わりで普通の椅子はありません。

 排泄用具の情報があれこれ一杯あって、いろんな用具に手を触れながら、多忙なチーフの方が親切に対応して下さる話に耳を傾けました。「排泄については身体の移動や衣服の上げ下げの具合、便器の工夫、場合によっては適切なオムツの使用法など関り合います。また医療との連携は不可欠と。その一つ一つを考えてやることで、一人ひとり何をどうすればいいのかが解ります。オムツも百人百様、目的によって種類、使用方法が違ってきます‥‥」との説明、まさに広範囲に亘るものでした。

 オムツでは皆さんの多くは失敗の経験を持っておられることと思います。

 新しい情報もあり大変参考になりましたので、私はむつき庵で今少し勉強してオムツに関する相談に応じたり、情報をお知らせできればと思っております。


◆「成年後見人制度」の勉強会についての報告   由里 義雄

  8 月のミニ集会は、 8 月20日中総合会館に於いて、講師桜井寛氏(行政書士)に要請し、標記について実施しました。

 以前はほとんどの家族は同居し、親が高齢又は判断能力が不十分になっても子供達や親族等がうまく対応し特に問題を生ずることはなかったと思います。近頃は、少子化・高齢化・ひとり暮らし等が進む中、高齢者を狙った詐欺行為による被害者までも増えている状況です。配偶者・子供・親族等がある場合は、常に回りの人達は当人との連携を密にして対応するように心掛けなければならないと思います。然しながら 70 歳を越える頃から性格は頑固になり、判断能力は低下し介護が必要となりますが、自己財産について或いは、介護保険サービスの利用等について当人と子供達、親族等と意見が対立して、財産贈与問題にまでも発展することも考えられます。 そこで標記の後見人制度は、判断能力が不十分な高齢者や障害者等の財産や生活を守るために平成 12 年 4 月にスタートしたものです。判断能力が不十分な人のための法定後見人制度と将来判断能力が低下した時に備えて、自分で今から契約しておく任意後見人制度というのがあります。

 後見人になるための資格は特にないそうです、後見人との契約については、本人・配偶者・親族等ができます。弁護士・行政書士の専門家と契約した場合はそれなりの契約料金が必要になります。

契約した後見人は法的に認められた監督者のもとで、本人に代わって次のような「代理権」を行使する事が出来ます。

      代理権目録の一部

•  財産の管理・保全・処分について
•  定期的な収入の受領・費用の支払いについて
•  預貯金の管理について
•  生活に必要な物品の購入
•  相続に関する事項
•  保険に関する事項(保険金の受領も含む)
•  介護契約・福祉サービスの利用契約
•  病院に関する事項(入院契約を含む)

今回の集会は参加者 10 数名でした。 2 時間にわたり資料をもとにお話を聴きましたが、会員の浜口さんの助言もあり分かりやすく盛会に終りました。

後見人制度の問題については来年4月、介護保険法改正により活用促進のため、情報提供・相談窓口の設置が考えられているようです。今後も更に理解を深めるため機会をつくってもらい勉強しましょう。


◆ 5 月ミニ集い「ショートステイについて」から

親愛の家・寿荘からの報告   会長  森  隆

 

去る 5 月 18 日(水)本年度第 1 回目のミニ集会で「親愛の家・寿荘」において私たち介護者にとってもっとも関心のある「ショートステイ」について、寿荘の職員の方々と話し合い、意見交換をおこないました。

その中で「急な用事(親戚で不幸があったときなど)で出かけたくても、預かってもらえない。何とか預かっていただけるようにならないか。」との切実な声が出され、寿荘の職員側から検討して後日返答をするとの約束をいただきました。

その返答が 8 月 17 日午前、社会福祉法人親愛の家施設福祉部主幹 K森様より電話にて寄せられましたので報告します。

《 緊急時のショートステイ利用について 》

「介護者の会の皆さんの声について職員は何度も話し合いをもち検討を重ねました。

寿荘ではショートステイ用ベッドは 15 床用意しておりますが、常にキャンセル待ちが 20 人前後あり、いつ利用していただけるかわからないときのために、1ベッドあけておくのは経営上からいっても大変勇気の要ることです。

したがって、いつ利用されるかわからない緊急時のためにベッドを用意しておくのは、現状では難しいという結論に達しました。かといって今まで緊急のショートステイの申し込みをすべて断っていたわけでなく、たまたま空いたベッドを利用して受け入れたケースなどもあり、全く受け入れないということでもないので、そのような事態が生じた場合はケアマネージャに相談していただくことによって受け入れ施設が見つかることもあるのであきらめずにおねがいしたい。

また、他施設のケアマネージャの集まる機会もあるので、舞鶴在宅介護者の会からこのような申し出があったことを伝え話し合ってみます。」

以上、電話でのやり取りを要約しましたので、多少ニュアンスの異なる部分もありますが、緊急用のベッドの確保は難しいとのことでした。しかしながら全くダメかというとそうでもないようなので、緊急時には一度ケアマネージャに相談をしていただくと同時に本会の世話人にも連絡をいただきたいと思います。

親愛の家のK森さんはじめ職員の方々、私たちのために貴重な時間をさいて検討していただきましたことありがたく厚く御礼申し上げます。これからも何とぞよろしくお願い申し上げます。


★ SOS 助けてエ!    M岡 S代

 現在私は94歳の認知症の義母(介護度4)理由あって終日在宅で看ています。ストレスが溜まり、ほとほと疲れ、母に声掛けしながら関わる精神的な余裕もありません。唯黙々と尿便で汚染された体や衣類や床等を処理するのみです。解決とまではいかなくともこの状況が緩和できる方法があったら教えてください。本当に大声で助けてエ! 叫びたい! 爆発寸前です。

 義母は排泄行為が自分でできなくなってしまったことを認識できていません。従って家族にその介助を依頼することは全くありません。義母は つかまり立ち数秒程度 いざって移動は可能です。今一番困っていることは失禁状態のままいざって移動し尿便の汚染範囲が拡大することです。義母のベッドの横にあるポータブルトイレが再三記憶から消えてしまいます。 “ オシッコ (ウンコ)に行きたいんやけど 畑にいってするで戸 開けてエナー ” と大声で夜中でも呼びながらガラス戸をたたきます。本当だと思い主人と二人で介助してポータブルに座らせると ” もうでたー ” と言いますが何もありません。主人と二人で介助してこんなことの繰り返しでは昼間殆ど眠っている義母に付き合えるだけの体力は自分たちにはありません。

もう夜間は何を言っても どうして居ようとかまわないことにしています。すると翌朝の義母の部屋は想像に絶する状況になっています。朝一番に訪室するとよいのでしょうが私たちが食事を済ませてからでないと臭いと、目で見てしまうと気分が悪くて食べられなくなります。私たちが終わってから意を決して “ よし!かかるぞ! ” と二人で義母の部屋に行きます。ただ私は黙ってモクモクとその処理をするのみです。主人は叱ったり怒ったりしていますが私はそのエネルギーもありません。出るのは溜息ばかりです。夜中にゴミ箱あさり 障子はビリビリ 床には尿が光って便は紙パンツやパジャマに溜まっています。拭いたつもりなのでしょうが、義母の手には便がついており‥どこから手をつけようか?‥と悩んでしまいます。

Mさんから “ ベッドではなく床に寝かせてあげたら? ” とアドバイスをもらいましたので試みてみました。敷布団を引っ張って動かし二重に掛けてあったドローシーツの下側を身にまとっており足の踏み場もない状況でしたので一夜で止めました。義母は夜間独り言を言ったり泣いたりしています。自分自身もつらいのでしょう。命の尊厳ってつくづく残酷にさえ思えます。義母は叱られると “ 殺して! ” と吐き出すような口調で言います。この言葉の暴力には耐えられず義母の気持ちが静まるまで部屋を出ます。私たちもつらくてその場に居られません。

涼しい日 義母の部屋を網戸にしておくと網戸に足を入れてボロボロにしたり、自分で思いつくままにいざって外に出ていきます。家の前でパトカーのオマワリさんに “ おばあさんが道まで出てきてますよ ” と教えてもらったこともあります。いざって行き転んだのか頭皮が切れて衣類も汚れ、顔のシワに血液が入りびっくりするような形相になったこともあります。

在宅で認知症の人を看ていくことに限界を感じています。 理由 ( わけ ) あってデイサービスは利用できないしショートステイが頼みの綱の状況です。ストレスは溜まる一方 本当に途方に暮れてます。自分達は生活しながら 24 時間義母を看ているので施設の職員さんのような義母への関わりは120%不可能です。日中は安全に看ること、 食事をきちんと与えること、不始末は黙々と処理するのみ。

   疲れた! どうしたらいいの? 教えて! 助けて! SOS!


お知らせ

•  日帰り旅行の申し込みは済みましたか?

9月25日(日)は、小浜方面へ日帰り旅行に出かけます。
日常から離れた場所でリフレッシュしましょう。 詳細や申し込みは事務局か世話役まで。

•  10月のミニ集いは介護保険の勉強会です

日時:10月19日(水)13:00〜15:00
場所:中央公民館
講師は舞鶴市長寿社会推進課にお願いしました。
10月からの改正点や、日頃疑問に思っていることなど聞いてみましょう。

•  秋のほっとストリート(ふくし祭り)に今年も参加します

日時:10月9日(日)
場所:東舞鶴八島商店街周辺
介護相談、オムツ、「らくらくパジャマ」、「にぎりっこ」の展示・販売の予定。
お手伝いしてくださる方募集中です!


《 編集後記 》松岡さんの SOS! には、「私も同じ体験をしたわ」「わかるわかる!」という会員さんがきっといらっしゃることと思います。どんな気持ちで乗り越えたのか是非アドバイスをお願いします。きっとあなたの体験が役に立ちます。 夏の疲れが出てくる季節です。旅行や集いで皆に会って、リフレッシュしましょうね。