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舞鶴在宅介護者の会便り |
No. 37 |
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コ ス モ ス |
発行2008/1 |
◆新年明けましておめでとうございます
会長 由里義雄
会員の皆様には、平成 20 年の新春を心新たにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
私たちの会は在宅で介護をしているもの、同じ境遇にあるもの、又介護経験者、そして心温まる協力者等の「一人で悩まず共に助け合おう」とのもとに、多彩な活動を掲げ積極的に努めてまいりました。
お蔭様で今年は発足 9 年を迎える希望の年となりました。皆様ご存知のとおり高齢化社会への福祉対策は、このままではとても追いつかず現状は厳しく、早急な対応が望まれております。そこで私は、可能な限り在宅介護を強調し地域のみんなでこれを支えていくことを強く要望したいと思っております。
一方「舞鶴在宅介護者の会」に対する地域での評価は徐々にされつつありますが、これもすべて会員皆様の今後の活動如何によるものと思います。
おわりに、どうか皆様、常に健康に留意して頂くこと、そして「コミュニケーションと協調」を図ることが大切であることをお願い申し上げ新年のご挨拶といたします。
◆明けましておめでとうございます
副会長 土佐明美
会員の皆様方に於かれましては良きお年をお迎えのことと存じます。
会長様を初め、事務局長様、又役員の方々には大変お世話になりました。心より厚くお礼申し上げます。
昨年は大変厳しい中でのスタートとなりましたが、会長様を初め、会員の皆様方の真剣な努力によって、回復しつつあるこの現状をとても嬉しく思っております。
昨年同様、本年も何卒お力添えの程お願い申し上げます。
◆花瓶作りに参加して
綱本栄美子
9 月 24 日に介護者の会で花瓶作りに参加させていただきました。日本でも有名な成生の高井先生にご指導いただき感無量でした。
初心者なので作品は上手に出来ませんでしたが、花瓶は愛おしく使わせてもらっています。
皆様も大変忙しい毎日だと思いますが、人生二度とないので機会があれば出席されたらいいと思いました。
このような機会を作ってくださった方々に深く感謝いたします。
ありがとうございました。
◆受賞の喜びに浸りながら
第 3 班サポーター 陣在武男
皆さん新年明けましておめでとうございます。皆様にはお元気で新年を迎えられたことを心よりお喜びいたします。私達も健康に留意しながら老いにムチを打ち、前向きにサポーターをしていきたいと思っております。
ともすれば高齢者の存在が無視される中、かつての若き日に思いを馳せ、生き生きと元気で過ごせるよう願っております。
この度、中丹文化芸術祭において、短歌部門で応募者 100 名中最優秀賞 5 名の中の一人に選ばれ、綾部市中央公民館において受賞いたしました。
日常生活の中で、私は何かひとつでもよいので心の潤いを探求し、出来ることを出来る形で取り組んでいくことについて、今更ながら思いを新たにしております。
今回、夢のような喜びが降って沸いたことに、心密かに微笑んでいる今日この頃です。
《 障害者となりて歩みぬ道程は、地平の果ての遠さとも思ふ 》
◆私たちの会を良くするのも悪くするのもコミュニケーション次第
第 6 班サポーター 越後尚子
昨年 11 月 27 日 第 6 班「地域の集い」を会員 9 名・会員外 4 名・民生委員さんの参加を頂き、 13 : 30 〜 15 : 30 の間、常公民館に於いてこじんまりした中で有意義に開催することが出来ました。
会長、副会長にも出席を頂き、会長からは最近の情勢についての説明、民生委員さんからは大変良い集いに参加出来、今後の参考にしたい等話がありました。
又、自己紹介の中では「介護者中心のより良い会」にしていく等の建設的な意見もありました。
長時間は差し支えもあり、約 2 時間足らずでしたが、今後もコミュニケーションを更に深める為にも適時開催したいと考えています。
◆自立するためには意欲と環境づくりが大切
(神戸学院大学 備酒先生 介護教室の資料の中から) 由里義雄
*牛小屋が自立決定の瞬間
男性の I さんは脳卒中を患い 3 ヶ月入院して家に戻りました。左半身に麻痺がありましたが、起き上がってベッドに座ったり、一歩ずつ歩くことが出来ました。
介護スタッフは何とか I さんが自力で暮らせるような計画を立てました。でもスタッフがいつ訪問しても、ベッドに寝たきりで声をかけても「わしは麻痺があるから動けない」と言い切り動こうとしない。
スタッフは人間の体は使わない・動かないと「廃用性の機能低下」に」なることを心配し、計画変更し、どうすれば I さんは動くのか、種々考えながら 3 ヶ月が過ぎたとき、スタッフは I さんが倒れるまで 50 年来牛を飼い世話をしてきたことに気がつき、家族の協力を得て牛小屋へ連れて行くことにしたのです。
車椅子に乗せ、小屋へたどり着くと、なんと立ち上がって牛の名を呼び麻痺のある手で牛の頭をなでるのです。スタッフは半年間ただただ寝ていた I さんの仕草にびっくりし、一頭一頭牛の名を呼びながら歩く I さん、その後ろから空の車椅子を押しついていくスタッフ…。
この日を境に I さんの生活は一変し、食事もベッドに腰掛けて摂り、オムツは外し、ポータブルトイレに変わったのです。
I さんの牛を飼う意欲が出てきたのです。その後は 1 週間に 1 回牛小屋通いを計画する等環境づくりに努めることとしたそうです。
「歩けるから歩く」のではなく「歩こうと思うから歩く」それが人間です。在宅ケアを考える時には「動こうと思い、動くことの出来る環境をつくること」を忘れずにおきたいものです。
◆「自転車で行こう」人権映画を鑑賞して
由里義雄
大阪市生野区に住む一人の自閉症の青年の日々の暮らしぶりを、 115 分に亘って上映された人権映画で、人との「ありよう」について私が感動した一部について記してみたいと思います。
主人公の青年は、 20 歳、重度の知的障害者、よくしゃべりよく働くという、とても楽しそうな、一見人に好かれるタイプと思います。
青年は福祉作業所の営業係で、毎日自転車に乗って街へ製品を売りに出るのです。たこ焼き屋のお婆ちゃんの前を通ると立ち寄り「何しとるんや、それ何や」・・・等々繰り返し問い続ける、また自転車屋の前を通ると立ち寄り、「おじさん何しとるんや、何でや」・・・等々同じことを何回も問い続ける。また、運送会社ではフォークリフトを動かしている運転手の前へくると立ち寄り「何しとるんや。自分も運転したい」・・・等々問いかけるのです。
毎日自転車で走るコースは決まっており、今日もまた昨日と同じことを繰り返し、よくしゃべるのです。
「何回聞くんや!」と怒り、相手にならないのが普通ですが、たこ焼き屋のお婆ちゃん、自転車屋のおじさん、リフトの運転手さん等は、毎日のことで根負けし、面白い子やなと思い、怒ったり汚したりせず、たこ焼き屋のお婆ちゃんは、「これ食べな」と言って 2 ・ 3 個手渡す。青年は受け取り去っていくのです。
パンク修理をしていた自転車屋のおじさんは、邪魔だと思わず、問いかけに対し彼が立ち去るまで普通に対話に努める。又リフトの運転手は、自分で運転したいという彼には、危ないからとなだめ、仕事中にもかかわらずリフトに乗せてやるという親切さに、私は何というか、この年になって正直初めて、人権の大切さを感じさせられました。
◆事務局からのお知らせ
1、ボランティア保険の加入について
私たち舞鶴在宅介護者の会は、サポーターの皆様はもとより全会員が活動に携わっていただく機会が多々あります。
然し活動中にケガをしたり、他人に損害を与えたりした場合の保障については、これまで保険の加入をしておりませんので皆無の状態にありましたが、私たちの活動は、公共的、公益的ボランティア活動であり(対価を求めない)、ボランティアのグループ加入をすれば夫々の保障を受けることが出来るようです。
そのため社会福祉協議会に対し、「ボランティアグループ登録」をし、とりあえず一部の方々を除き、ボランティア保険加入申込書の提出を昨年 11 月末にいたしました。なお追加申し込みはいつでも可能です。
保険の趣旨、保障内容等については別添のものをご覧ください。
2、博愛苑への慰問訪問実施
昨年 10 月 30 日、 7 名が施設を訪問し、陣在さんご夫婦等 4 名による「銭太鼓」、 3 名による「まりと殿様」の踊り、中西さんの多彩なマジック、そして 10 月に入会された西野さんの「ハーモニカ演奏」で、手拍子で皆が童謡・小学唱歌・懐かしのメロディーを歌われ楽しいひと時を過ごされました。
今後も社会貢献活動として続けたいと思います。
3、社協小林会長 在宅介護者宅を訪問
昨年 11 月 16 日、由里会長同行にもと母親を介護されている M さん宅を訪問し、長年の在宅介護に対し、労いと激励を受けました。
また 12 月 25 日には、同じくお二人で T さん宅を訪問し、労いと激励を受けました。
なお M さんは大阪で介護にまつわる映画 『終わりよければすべてよし』 を鑑賞し、大変感動したことから、舞鶴で上映できないものかと進言され、由里会長は、市・文化事業団等への働きかけを依頼した。小林会長より検討する旨返答を受けました。
4、嬉しい話題です!
第 21 回中丹文化芸術祭において「短歌、俳句、川柳公募 07 」による短歌部門において、第 3 班サポーターの陣在さんは、応募者 100 名の中、優秀賞 5 名に選出され、昨年 11 月 18 日綾部市中央公民館において受賞されました。
すばらしいこの栄誉に対し、お知らせし、陣在さんに拍手をお送りしたいと思います。
5、地域におけるミニ集いの開催について下記 2 地域において実施し、コミュニケーションを深めることが出来ました。
第6班では地域の民生委員さんの参加をお願いし、幅広い視野の中で懇談が出来ました。
第3班 19 . 10 . 1 於 倉谷公民館 10 : 00 〜 11 : 50 参加者 6 名
第6班 19 . 11 . 27 於 常公民館 13 : 30 〜 15 : 30 参加者 13 名
《 編集後記 》
毎日寒いですね。
昨年、京都新聞に「認知症の人と家族の会」の電話相談員の方の連載がありました。お読みになった方も多いのではないかと思います。的確なアドバイスと心温まる励ましに、私もずいぶん心が軽くなりました。介護経験者だからこそ話せる言葉の重みを感じます。人生に無駄は無いと言いますが、本当にそうですね。
会員同士でもちょっと電話で近況を話したり、愚痴を言い合うのもいいですね。
コスモスに日々の様子を書いてみるのも良いですよ。原稿をお待ちしています。
先日、山形・福島両県境の吾妻連峰へ入山したまま連絡が取れなくなり、 12 日ぶりに自力下山した会社員の新聞記事がありました。『介護を受けている母がおり、『自分が死んだら困る』と歩きながらずっと考えていた。それで山から出てこられた」と、遭難中の心境を語っておられました。又、「安月給だし、母にたいしたことは出来ないが自分が居るといないとでは違う」とも話されています。
自分の自由な時間が取れなかったり、つらいことも多くて「何故自分がこんな目に遭わないといけないのか?」という気持ちになることもあると思いますが、自分が誰かの支えになれるということは、もしかしたらとても幸せなことかもしれません。
そして、支えになっているつもりが、案外自分自身が支えられていることだってあるかもしれませんね。