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えみちゃんの介護日記
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2001/12
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12月1日(土)
今日は、「在宅介護者の会2周年記念の集い」があった。
「おばあちゃん、また出かけて来るでな。おとうさんが居ってやから、好きなように言うたらよいでな。」
おばあちゃんは、「またお出かけかいな。しょっちゅうやなあ。」と、言いたげに目を開ける。私は目を合わせて「行って来ます。」
集いでは、介護保険制度についての講演、体験発表、会員さんのマジック、ゲーム、おしゃべり、また美味しいお弁当をいただいて楽しく過ごさせてもらった。
「ただいま」と帰ると、またまたビックリすることが起きていた。
おばあちゃんの顔を見ようとベッドの近くへ行くと、横でパソコンをいじっているおとうさんの頭に白いものが・・・・・・?
おばあちゃんの顔を見るより「その頭どうしたん?ケガ?病院は行った?何ともないの?」口から出るままに聞く。すると、お父さんは落ち着いて「毛がないからケガをした」と一言。原因は恥ずかしいので「エッ!何で!」と言うことで、お知らせするのは、やめます。
夜、傷の手当をしたら4〜5cm位切れていた。でも、傷を見ながら、お父さんには悪いけど、笑えて笑えて、お腹をかかえて二つ折りになってわらってしまった。
おばあちゃんのことは、すっかり忘れて後回しになった。やっぱりおとうさんが、大事だもんね。
集いでは、来年からの限度額一本化の話と新型特養問題についての講演を聞いた。
さしあたっては、すぐに不利益を被る会員は無いようだが、介護保険のユーザーの立場として、きちんと仕組みを捉える目を養い、弱者に対しての配慮等に関しては会としての声を揚げていく事も必要なのだろう。
で、ご主人どうされたの・・・?
12月2日(日)
幼稚園の発表会と兵庫県加美町の在宅介護者の会との交流会が重なった。
私は、幼稚園で孫が楽器や歌を一生懸命頑張っているのを見てから、おばあちゃんのお昼の薬とおむつ交換をして、途中から交流会に出席した。
加美町の方の体験談で、奥様が入院された病院の看護婦さんが、奥様と同じ立場になって看護されたというお話に感動した。
会にとって初めての他との交流会だった。悩みや心の葛藤等、分かり合える事柄が多くて打ち解けるのに時間はかからなかった。他の地域のサービスや取り組みなど、参考になった点も多く、有意義で楽しいひと時だった。今でも加美町の皆さんの笑顔が浮かんでくる。
12月3日(月)
来年1月から利用票が変わるので、訂正した用紙を市へ送って見てもらう。
電話で削除する箇所や、わからないところを連絡しておいた。
12月5日(水)
市から利用票の記入例を書いた資料と、送った利用票の訂正個所を赤ペンで直し、記入方法などをわかりやすく書いて郵送してくださった。
さっそく、私の出来るところは直しておいて、夜にお父さんが、全部手直ししてくれた。
おばあちゃんの血尿はあれっきりでないし、検査結果も異状なしだった。
お父さんの頭も目立たなくなった。(少し髪があるところだったからです・・。)
12月8日(土)
12月より自己作成を始めた辻本さんがパソコンを持って家に来た。
お父さんが利用票などをインストールして、使い方などを説明した。
孫たちは「おばちゃん、おばちゃん」と、辻本さんはひっぱりだこ。お疲れさまでした。
今のところ辻本さんは事務局と翌月の計画を相談の上、事務局のパソコンで利用票を仕上げてる。もうすぐ、自分でするのかな?
12月10日(月)
国立舞鶴病院付属看護学校の学生さんたちによる、会員宅(施設を含む)訪問ボランティアがスタートした。 これはケアプランの自己作成を始めて、インフォーマルなサービスの不足を痛感したことがきっかけとなった。話し相手や介護援助をお願いしているが、若いエネルギーは想像以上で、要介護者にとってはすばらしい刺激となる事だろう。学生さんにとっても様々なメリットが考えられるし、何より人としてつながっていければいいな・・と期待している。学生さんたちが、放課後や休みの日に自転車で在宅を訪問してくれるなんて本当に嬉しいな!
12月13日(木)
事業所へ新年の休みを聞いて、一月分の利用をお願いする。どこも3日までお正月休み。
利用票、提供票の作成。
12月16日(日)
朝、鼻腔栄養を落としはじめて5分位たつと、もどしそうに「アップ!アップ!ゲボッ!」胃液のような黄色い水がシーツと床に飛んでいた。衣服にかからなかったのが幸い。
すぐに吸引して、落ち着くまで背中をさする。
荒木クリニックへ電話して、看護婦さんに様子を見に来ていただく。チューブの交換もしてもらう。
その後、一日中呼吸も荒く、声を出して、しんどそうにうなっていた。
私が何回も「大きな声を出して、どうしてあげたら楽になるのやろ?何とか言うて〜な。どこがしんどいのや?」と言って、さすりに行く。少しの間静かになって楽そうな呼吸になる。
様子を見ていたお父さんは「おばあさんもかわいそうに、鬼嫁に怒鳴られて、声も出せんと静かになったわ」ですって。皆様どう思われますか・・・・・
12月17日(月)
荒木クリニックのデイサービスの日。
昨日の事があったので、迎えのときに連絡しておいた。
私は、介護者の会の西地区ミニ集いへ行き、口腔ケアについてお話を聞いた。
おばあちゃんは、一日注意して付いてもらっていたようだ。ありがたい。
10月より始めたミニ集いで、今回より会員同士のおしゃべりだけでなく、介護の質の向上を目指し専門の人にお話をしてもらう事になった。今回は市の衛生士さんに、口腔ケアの必要性や道具、口腔リハビリの簡単な方法など、わかりやすく教えていただいた。毎日の介護の中で少しずつ取り入れていきたい。実はこの企画も、自己作成に取り組む中で思いついたの・・・!
12月18日(火)
午後から、市へ利用票の提出に三人で行く。
おばあちゃんの介護認定の期限が一月末で切れるので、その更新申請もしてくる。
今までは、ケアマネージャーが申請用紙を持ってきてくださり、それに記入すればよいだけだった。
忘れないようにと思うことが、気が重いかな〜。
帰りに事業所へ利用票を持っていった。そして実績を年内に返してほしいとお願いもしておいた。
今回の提出の際、利用票の作製について指導を受けた。
サービス利用票の記載順序
(サービス提供時間が決まっているものは、提供時間帯の早い順(0:00〜23:59)に記載する)
1. 福祉用具貸与を除く訪問通所サービス(訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション)
2. 福祉用具貸与
3. 短期入所サービス(短期入所生活介護、短期入所療養介護)
*居宅療養管理指導、痴呆対応型共同生活介護、特定施設入所者生活介護については、
支給限度額の設定が無いため、保険給付の算定上はサービス利用票への記載を要しない。
12月19日(水)
市から「認定調査に行きますが、いつがよろしいですか。」と電話をもらう。来週の25日に来てもらうことになった。
私にとって今年の後半は、勉強と成長の期間だった。
たくさんの方のご協力に感謝すると共に、考えもしなかったホームページが出来たことには、私自身、驚き半分嬉しさ半分だ。
おばあちゃんは、だんだん飲み込みが悪くなり、唾液でもよくむせるようになってきた。楽な様にしてあげるには、背中をさすったり、体位交換するしかない。私のこれからの課題は、いつまで続くかわからない「看取り」を一日でも安らかにに過ごしてもらう事だ思っている。
皆様、ありがとうございました。来年も宜しくお願いします。
良いお年をお迎えください。
このような自己作成に関わるとは、今年の半ばまで想像もつかなかったが、図らずもえみちゃんとの楽しい日々を過ごす事が出来た。
えみちゃんが自己作成に取り組み、この日記を書き綴るうちに、彼女の中にもう一人の目を感じるようになった。それは、自分の介護を客観的に見つめようとする目だった。ケアマネ任せでは決して生まれなかった目だと思う。
又この取り組みを通して、インフォーマルなサービスの必要性を感じ、開拓していく事が出来た事は大きな喜びでもあり、様々なサービスの連携や、地域の豊かさをイメージできるようになった。
ただ理念や目的を見つめているだけでなく、実践していく中での感動や気づきが新しい何かを連れてきてくれると学んだように思う。
えみちゃんのおばあちゃんに、一日でも長く平穏な日々が続く事を祈りながら、今年はおしまい!また来年も頑張ろう。